先日、東京湾のシロギス・アナゴのリレー船について紹介してみたが書いていたら実際に乗りたくなってきた。
というわけで5月7日(土)に知人のKさんと一緒に浦安吉野屋さんから出船してきたのでレポートしたい。
◆浦安吉野屋オリジナルアナゴ竿購入!
浦安吉野屋さんのリレー船は13時出船。
どんな釣り物でもそうなのだが、余裕をもってだいたい出船の一時間以上前には宿に着いていたい。当日も12時にkさんと宿で待ち合わせとした。
早速乗船代を支払おうと受け付けに行くと気になるものが目に止まる。
以前より店主に製作中と聞いていた吉野屋オリジナルアナゴ竿がついに完成し、販売が開始されていたのだ。
試しに手に取り振ってみるとこれがなかなかいい具合。
穂先は食い込み重視で柔らかく、かつ胴には張りがあってキャストがしやすそう。
全長はアナゴ竿としては比較的長めで150cmほどあるのだが、シロギスにも流用できそうな印象だ。
店主の吉野眞太郎さんいわく、
「以前販売していたオリジナルアナゴ竿に比較して長めに作り、大型船に乗った際にも扱いやすく改良した。また、小突きをしやすくするべく胴の張りを強めた」
とのこと。さらに、
「アナゴはもちろん、シロギスにもいいし、カワハギにだって使えそうです」
との話だった。
ちょうどアナゴ竿をもう一本新調したかったのと、汎用性の高さに引かれ購入決定。
4500円と比較的低価格なのもうれしい限りだ。
大型船でもこの通り。船縁から十分竿先が外に出る
『吉野屋』の銘入り
この竿についてはまた後日詳しくレビューしたい。
◆シロギス好調!
さて。乗船券に必要事項を記入したら早速桟橋へ。見ると船には既に人がいっぱい。さすがに人気のリレー船だけある。
ただ安心してよい。人数が多ければ状況に応じて船を増発し二隻出しとしてくれるからだ。
やはりこの日も船は二隻出しとなりゆったりと釣りができることとなった。しかも運良く二隻目の右舷ミヨシに釣り座を構えられることに。
定刻の13時になり河岸払い。ポカポカ陽気の中、一路中ノ瀬周辺を目指す。
気持ちの良い陽気
ポイントへは一時間程で到着。まずはシロギス釣りからスタートだ。
陸地に見える工業地帯。これが見えたらポイントはすぐそこ
今回ミヨシに入れたこともあり、竿を二本出しにしてみた。
一本は置き竿にし、もう一本はキャストして様子をみる作戦だ。ちなみに使用したタックルは以下。
★置き竿用タックル
ロッド:TICA WAVELET フグ 165
リール:アルファス 103L
道糸:SMOOTH江戸前 1号
先糸:フロロカーボン3.5号 1.5m
オモリ:六角オモリ20号
仕掛け:misaki 胴突キスCG二本針 針7号
★キャスト用タックル
ロッド:浦安吉野屋オリジナルアナゴ竿
リール:エンブレムX1500C
道糸:PEライン 1号
先糸:フロロカーボン3.5号 1.5m
オモリ:六角オモリ20号
針:Marufuji 伝承船キス二本針 針6号(ハリス0.8号)
置き竿の方は二本針の胴突き仕掛けを利用。棚を広く探ってみる。
一方キャスト用のロッドには購入したてのアナゴ竿を用い、こちらはオーソドックスなシロギス仕掛けで広範囲を探る手に出た。
この日シロギスの活性は高く、釣り始めるとすぐにアタリが出る。
しかも釣れるキスはどれも比較的型が良く、20cm~24cm程の肉厚な魚が粒ぞろいで釣れてきた。
ぷりっぷりの粒ぞろいのシロギス
ただし単純に待っていただけではいまいち数が伸びず、若干誘ってやるとより良い反応を示す。誘い方は以下のように行うと良かった。
☆誘い方
- 軽くアンダーハンドでキャスト
- 『トントン』とオモリを数回にわたって小突きながら手前に引き寄せてくる(その際少し待ちを入れてアタリを聞く。これであたらなければ、)
- スーっと50cmくらい大きめにオモリを持ち上げ、ゆっくり落とし込む(それでもアタリが無かったら上記の一連の誘いを繰り返す)
こんな具合だ。
吉野屋オリジナルアナゴ竿は全体的にシロギスに使うには少し硬め。ただその硬さゆえにイメージ通りに仕掛けをコントロールできる印象だった。
難点は掛かった後パワーがありすぎて引きが楽しめないところか。だがこれは仕方がない。元々がアナゴ竿なのだから。
◆少し待ってダブルヒットを狙う
アナゴ竿の軽快な操作性も相まって順調に数を伸ばしていたのだが、調子が良いだけに二本針に一尾ずつ掛けるのはもったいない。
そこで一尾掛かっても待ちを入れ、追い食いさせる作戦に出た。その際の誘い方は以下の通りだ。
☆誘い方(追い食い誘発用)
- まずは一尾掛ける
- 仕掛けに微妙にテンションを掛けて釣れたキスを暴れさせ、その動きでもう一つの針の餌を踊らせる
- アタリを聞く間をはさみつつ少しずつ仕掛けを手前に引いてくる(アタリを聞く時は仕掛けを張り過ぎず弛めずの状態で。カワハギ釣りのゼロテンションよりも若干テンションをかけるイメージ)
- あたったら大きめにアワセを入れる
こんな感じだ。
この追い食いの作戦が功を奏しダブル連発!
ダブルの引きは強烈だ
バケツにどんどんキスが貯まっていく。
◆置き竿仕掛けは?
一方、置き竿仕掛けの方はというとポツポツ程度で調子が悪い。
誘いの仕掛けの操作に集中するために、むしろこちらの竿は出さない方が良かったかもしれないぐらいだった。
唯一ポイントかと感じたのは置き竿にしておく際に仕掛けを張りすぎないこと。
目安としては待っている際、船の揺れでオモリが最大限に持ち上がる際に若干竿先が曲がるか否かぐらいの張りにして待つことだ。要は終始弛ませ気味で置いておくのである。
これで誘わない置き竿でも何とか掛けることができた。
前回のアナゴ釣行の時にも感じたことなのだが、二本竿を両手で自在に操り誘いを入れることができたのなら非常大きなアドバンテージだろう。ただし相当な練習が必要と思われる。
達人と呼ばれる人達はいったいどれだけの経験を積み重ねているのだろうか。
私もいつかはその域に到達したいものだ。
◆多彩な外道
実は今回、シロギスを狙っている間に多彩な外道が釣れてきた。
どれも食べて美味しい外道達だったので、『リレー船ではこんな魚も混じる』という参考までに紹介したい。
★イシモチ
置き竿にヒット。今回は単発で終わってしまったが、群れでいるので続けて専門に狙えば連続ヒットもありうるかも。
二本針のうち、上の針に食ってきた。シロギスよりもやや上の棚にいるのか。
イシモチは痛みやすい。刺身は釣り人しか味わえない一品
★マコガレイ
東京湾で釣れるマコガレイは高級品。煮付けに、唐揚げにと様々な調理法でおいしく食べられる。
バタバタと下に潜るような引き込みが快感だ。
ちょっと小さかったが、今回は失礼して持ち帰えらせていただくことに
◆シロギス釣り終了→アナゴポイントへ!
結局、本命シロギスはそのまま最後まで順調に釣れ続け、17時に終了時刻を迎えて納竿。
釣果の方は、途中で釣り過ぎたと感じてゆったりペースで釣ったこともあり、最終的に30尾で終了となった。これでもお土産には十分過ぎる量だ。
大してシロギス釣りに長けているわけではない私でも、3時間足らずでこの釣果を手にできたのだからまずは満足といえよう。
同行した先輩も一本竿で20尾以上釣り、二人して意気揚々と次なるアナゴ釣りに望むこととなった。
日も暮れてきたら、いよいよお待ちかねのアナゴ釣りだ
◆お待ちかねの夜アナゴ!
さて、一旦シロギス釣りの道具をしまい、今度はアナゴのタックルを用意。
船は若干走り、アナゴスポットへと向かう。
今回はアナゴも二セットの道具を用意した。詳細は以下。
★小突き仕掛け
ロッド:浦安吉野屋オリジナルアナゴ竿
リール:アルファス 103L
道糸:SMOOTH江戸前 1号
先糸:フロロカーボン3.5号 1.5m
集魚ライト:点滅式赤色LEDライト
オモリ:釣り鐘型オモリ25号
針:自作のビーズ付き 針11号 ハリス5号4cm および 7cm(一つのオモリから二本のハリスを出して使用)
★置き竿仕掛け
ロッド:ダイワ精工 HS早船Vアナゴ120
リール:エンブレムX2500C
道糸:PE1号
先糸:フロロカーボン3.5号 1.5m
集魚ライト:点滅式緑色LEDライト
オモリ:片天内蔵のアナゴ用小突きオモリ25号
針その1:Marufuji 江戸前アナゴ仕掛け限定品 手づくり別誂船頭仕立 針11号 ハリス6号
針その2:自作のビーズ付き仕掛け 針11号 ハリス5号4cm
準備しているうちに20分程でアナゴポイントに到着。18時前のまだ薄明るい時間帯に釣り開始だ。
アナゴタイム開始にはまだ少し明るすぎるか
今回小突きの方のタックルにはもちろん当日購入した吉野屋オリジナルアナゴ竿を用いたのだが、さっそくここでも穂先の柔軟さが本領発揮。
しばらく小突いていたところ、小突き中の食い上げるようなモゾモゾアタリで一尾目をゲットした。穂先が柔らかいため魚が違和感無く半自動的に掛かってきてくれた印象だ。
ちなみにすっかり辺りが暗くなった頃のヒットだったのだが、同じ頃に同行の先輩も一尾ゲット。
アナゴはタオルでつかんで針を外すとよい
アナゴ釣りでは基本的に暗くなってからが勝負。どっぷりと日が暮れたらもう一度気を引き締めてアタリに集中したい。
とにかくこれで二人ともアブレは脱出し、ひと安心となった。
◆アタリがない?
ただ残念ながらその後パタリとアタリが消えてしまう。
アナゴ釣りはとにかく小突いて誘い続けることが大事。というわけで誘って誘って誘い続けたのだが全くもってアタリ無し…。
途中、投げておいた置き竿の方で一尾釣るがせっかく誘っているのに小突きの方には全く魚の気配がない。
何とか掛けるが・・・全体的に本当にアタリが少なかった
他のお客さんを見てもこの日は渋かったようで、たまにポツポツのペースでしかあげていなかった。
19:30頃、船長さんお手製のウドンを食べ気持ちを入れ替え頑張るが、こうもアタリがないとだんだんやる気も萎え気味に。
いつ食べてもうまい!なぜこんなにうまいのか・・・
そしていよいよ終了時刻も迫ったところで終了間際、最後の一投と決めた投げ仕掛けをサビいてくると途中でズズズッ…!と重くなる。結局これが締めの一本となり計三本で納竿になった。
もしかするとこの日はチョイ投げでサビいてくる釣法が良かったのかもしれない。
吉野屋オリジナルアナゴ竿はその長さを活かしてチョイ投げ釣法に使のにも良さそうに感じた。今後は使い込んで完璧にこの竿を扱えるようになりたいところだ。
この日のアナゴの釣果は、十数人程乗った船中でトータル17本。やはりだいぶ渋い状況だったようだ。
今期はアナゴでいまだ良い日並みにあたっていない。
しかしながら、どんな状況でもある程度コンスタントに魚を掛けれるのが名人。名人の腕前になれるのはいつの日になることやら。
◆豪華絢爛な食卓
アナゴは結局三本で終わってしまったが、最終的な釣果はまとめると以下のようになった。
シロギス:30尾
アナゴ:3本
カレイ:2枚
イシモチ:1尾
小さいクーラーだが、底まで魚がびっしり!
今回キスは塩焼き、天ぷら、昆布締めそして一夜干しに、アナゴは天ぷらに、カレイは煮付けに、イシモチは刺身と塩焼きでいただいたのだがどれも絶品!
シロギスの塩焼き
シロギスの昆布締め
シロギスの一夜干し
シロギスとアナゴの天ぷら
カレイの煮付け
釣って楽しく帰ってきてからは食べておいしい。
これだから沖釣りはやめられないのだ。